この記事では、2022年10月28日にサービスを終了することが発表された「東方ダンマクカグラ」について、約一年近く遊んだことへの感想や印象に残った点などを書かせていただきます。
サービス終了について
2022年7月18日に公開された「ダンカグ通信 最終回」で、「東方ダンマクカグラ」は10月28日にサービス終了されることが発表されました。
これより約一週間前の時点で、Ver2.0アップデートが7月19日に行われることが既に告知されていたため、まさか大型アップデートの内容と同じタイミングでサービス終了が発表されるとは思いませんでした。
これまでの「ダンカグ通信」の視聴者数などの体感からして、「東方ダンマクカグラ」を遊んでいる人はまだ大勢いる印象があったため、規模の見直しなど方針転換ではなく、サービス終了という決定には大変驚きました。
しかし、サービス終了直前までしっかりとコンテンツの追加を行うスケジュールを考えると、厳しくともこの段階で決断する必要があったものかと思われます。
その点においては、「東方ダンマクカグラ」は最後まで方針を貫いたと言えます。
今後のアップデートについて
上記の通り、7月19日にVer2.0アップデートが行われることが告知されています。
Ver2.0というナンバリングを見る限り過去最大級のアップデートとなり、メインストーリーの二章が実装されるなど「東方ダンマクカグラ」は次のステージに向かうことになります。
新たな形式のイベントであるメドレーグランプリ、新しいおでかけのユメミタマクエストのほか、キャラのコスチューム変更機能が実装予定となっています。
特にキャラのコスチューム変更機能は、霊夢の旧作衣装など予想外の物が用意されていただけに、サービス終了までの短い期間しか楽しめないのが悔やまれます。
Ver2.0の後も「東方ダンマクカグラ」はサービス終了直前までイベントの開催やヒロイン、楽曲の追加などが予定されており、ヒロインは11名、楽曲は31曲とこれまで以上のペースでの実装が告知されています。
最後だからなのかは分かりませんが、ヒロイン?には男性である森近霖之助がプレイアブルキャラクターに抜擢されるなど意外な人選も含まれています。
追加楽曲についても、メインストーリー二章のテーマとなるやなぎなぎさんが歌う「Resonance ~ 私たらしめるもの」や、「東方ダンマクカグラ」に出演した声優が歌うキャラソン風のアレンジ楽曲など書き下ろし楽曲が多数含まれており、本来ならリリース一周年記念となる8月には小室哲哉さんがリミックスした「Bad Apple!! feat.nomico (Tetsuya Komuro Remix)」が実装予定となっていました。
小室さんの他にも、田中秀和さんや草野華余子さんと東方アレンジサークルの垣根を超えた豪華なゲストアーティストの参加が決定しており、最後まで力の入った選曲となっています。
そして、「第二回原曲実装ドラフト会議」で選出された、「紅楼 ~ Eastern Dream…」、「月まで届け、不死の煙」、「ピュアヒューリーズ ~ 心の在処」の原曲3曲も、予定通り実装が決定しています。
東方原曲が遊べるリズムゲームは、現在でも「東方ダンマクカグラ」のみとなっていますので、残り3か月の内に是非遊んでおきたいですね。
勿論、これら以外にも各サークルによる多数のアレンジ楽曲の追加も予定されています。
自分の好きなサークルのアレンジ曲や、「ダンカグ」で遊んでみて気に入った楽曲など、現在三桁を超える既存の実装楽曲にも人それぞれ思い入れがあるでしょうし、サービス終了までに振り返りも兼ねて昔の楽曲で遊ぶのもいいかと思います。
これまでのダンカグを振り返って
サービスが終了する前に、これまでの「東方ダンマクカグラ」の歩みを振り返ってみようと思います。
「東方ダンマクカグラ」は、2021年8月4日に各アプリストアにて配信が開始されました。
お披露目放送となる「東方ダンマク祭 ダンカグリリース当日SP」の放送中にリリースされ、生放送の熱狂のまま自分のスマートフォンにアプリをダウンロードして遊び始めたあの瞬間は、今でも昨日のことのように覚えています。
更に時系列を遡れば、「東方ダンマクカグラ」というスマホ向けゲームの存在とタイトルが明かされたのも初回の「東方ダンマク祭」においてであり、ゲストによるスタジオトークと音楽サークルによる生ライブが行われるこのお祭り的な生放送は、東方二次創作リズムゲームである「ダンカグ」の歴史の中で非常に重要な役割を果たしていました。
サービス終了となる2022年10月28日に、あえて「東方ダンマク祭」が放送予定となっているのも、最後の一瞬まで盛り上がろうという「ダンカグ」が当初より持っていた心意気を感じました。
ゲーム自体のアップデートとしては、初期の頃から機能の追加や演出の改善、不具合の修正などに継続して取り組んでいたことが印象的でした。
サービス終了の発表までおよそ一年足らずでしたが、それ以降もVer2.0アップデートが用意されているなど、最後まで遊びやすさを追求してくれる運営さんには感謝の言葉もございません。
リリース当初の「ダンカグ」は実装楽曲が全部で20曲と、率直に言えば楽曲数が少ない印象を受けました。
リリースの翌日からは5日連続での楽曲追加が行われたものの、それ以降はひと月に6曲のペースで楽曲が追加され続け、遊ぶペースにもよりますが人によっては物足りない状況だったかもしれません。
転機が訪れたのはハーフアニバーサリーです。初となる一日に2曲同時実装などが行われたほか、「第一回原曲実装ドラフト会議」で選出された原曲もそれ以降2カ月に1曲のペースで実装され、サプライズとしてあきやまうにさん作曲の原曲も2カ月に1曲実装されるようになりました。
その他にも、コアなリズムゲームユーザー向けと思われるUra Kaguraも実装され、全く新しい譜面が既存の楽曲に追加されるなどしました。
開発の都合など、特に初期は色々と厳しい面もあったかと思われますが、サービス後半は実装ペースも上向くこととなりました。
それともう一つ。リリース時に「ダンカグ」が大きな話題を集めた要因の一つが東方原曲の実装です。
リリース時の「幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble」に始まり、二度に渡る「原曲実装ドラフト会議」で選出された6曲とサプライズ枠の3曲の合計10曲が実装されることになりました(8月以降に実装予定の楽曲も含む)。
東方原曲が遊べるリズムゲームというのは、現在でも「ダンカグ」のみとなっており、非常に貴重な要素です。
ただ、「原曲実装ドラフト会議」は二回とも大変盛り上がったのですが、開発の都合上原曲が選出されてから実際にゲーム内に実装されるのには、最低でも半年ほどかかってしまうという事情もあり、ゲーム自体の窮地に間に合わなかった面があったのではと思います。
結果論ですが、リリースに先んじて半年程度前に初回の「原曲実装ドラフト会議」を行い、リリースと共にドラフトで選出された原曲が実装される形式だったら、もっと勢いがついたかもしれません。
ゲームのピークと大半の原曲の実装タイミングが噛み合わなかったのは悔やまれます。
登場キャラクターについてですが、結果としてサービス終了もあり、「ダンカグ」リリース前に発売されていた「東方虹龍洞」までのWindows版全キャラクターの実装は叶いませんでした。
それに、おそらくは開発の都合で、会話用のLive2Dモデルが実装されたキャラとされなかったキャラが出るなど、特に初期は制約の多い中でエピソードを作らなくてはいけない事情があったように思えます。
それでも、実装した範囲のキャラクターをなるべくイベントに登場させるよう、SDキャラ形式のイベントエピソードが開始されたり、Live2Dモデルも途中から徐々に増えたりと、出来る限りファンに答えようとする努力は充分すぎるほど伝わりました。
イベントエピソードでは、途中から一枚絵を使った演出が行われるようになるなど工夫もあり、基本的に毎回楽しく拝見されていただきました。
ハコニワパートについては、(特に緩和前は)メインストーリーを進めるのにリアルタイムでかなりの時間がかかってしまうなど、ゲームを進める上でボトルネックとなってしまっていた一面がありました。
以前の「だんかぐらじお」でも、メインストーリーを全て読んだユーザーが少ないことに触れられており、運営側としても課題として見ていた面はあるかと思います。
「ダンカグ」のパーティー編成で肝となるミタマカードは、どれもイラストが綺麗で、イベントやテーマごとに普段とは違った衣装やシチュエーションの東方キャラが見れるなど、カードとしてのクオリティは数あるスマホ向けゲームの中でも決して見劣りしない物でした。
ただ、リズムゲームなため調整が難しい部分もあったかと思いますが、ゲームとしては個々のカードの差別化が不十分だった気がします。
もし、Ver2.0アップデートで実装されたコスチューム変更のような機能が、例えばSSRミタマカードのおまけに付いてくるなどしたなら、より幅広い層の人が課金をするための動機付けになったかもしれません。
サークル機能については、最後まであまり重きを置かない方向性のまま、サービスが終了することとなりました。
遊ぶ上で必ずしも積極的に活用する必要のない機能でしたが、これが原因でハードルが上がったりすることなどもなかったので、その点は一長一短だったかと思います。
楽しかった点や良かった点、印象に残った点
「ダンカグ」を一年近く遊んで楽しかった点や良かった点、印象に残った点などの思い出を挙げてみようと思います。
まず、私自身スマホ向けリズムゲームがあまり上手い人間ではなく、難易度HARDの全曲フルコンボを目標にして遊んで、だいたい7割くらいの楽曲をフルコンボ達成する程度の微妙な腕でした。
個人的にはHARDが丁度いい難易度だったので、最初は15の楽曲から初めて16、17と挑戦する幅を広げ、徐々に上達を実感しながらフルコンボの穴埋めを楽しめました。
その他の難易度については、EXTRAはイベント周回のためクリアし、LUNATICは開放できたらやってみるという感じです。
自分なりの遊び方を見つけられたのが、「ダンカグ」を続けられた理由の一つだと思います。
遊んだ楽曲についても、以前より知っていた楽曲から「ダンカグ」で初めて聞いた楽曲まで色々とあり、東方アレンジの幅広さを改めて感じることができました。
「ダンカグ」では印象に残ったイベントも多数ありました。
あと、「ダンカグ」のSDキャラは可愛らしくて個人的に好きでした。
酔っ払った時の表情などがキャラクターごとに作り込まれてて関心しましたし、東方キャラの良さをよく捉えたディフォルメだったと思います。
最後に
残念ながら、「東方ダンマクカグラ」は2022年10月28日にサービスを終了することが決定しました。
一度決まったことなので、スマホ向けゲームである「ダンカグ」を遊べる時間は、もう限りあるものとなりました。
ただし、サービス終了の発表があった2022年7月18日から、サービスが終了する10月28日まで、まだ約3ヶ月弱も残っています。
楽曲やキャラクターの実装やイベントもできる限り最後まで行われることが告知されており、特に追加される楽曲の量はこれまで以上と、充分すぎるほど遊びごたえのある日々となりますので、最後まで「ダンカグ」を楽しみましょう。
私としては、このような素晴らしいゲームを作ってくださったアンノウンXの皆様に、感謝の気持ちを伝えたいです。
数ある東方Projectの二次創作ゲームの中でも、初のスマホ向け公認リズムゲームとしてリリースされた「ダンカグ」。
収録楽曲は東方原曲とアレンジのみと、リズムゲームとしてはある意味尖った作品でしたが、東方ファンの理想をそのまま叶えたかのような作品でもありました。
また、スマホ向けゲームであるため始めるハードルも低く、新規の東方ファンも触れやすい作品でもあったかと思います。
サービス終了という事情からして、上手くいかなかった部分や出し切れなかった部分は、勿論存在したかもしれませんが、今日まで「ダンカグ」を楽しんだ思い出は書き残しておきたいです。
10月28日を迎えたら、また記事を書かせていただこうと思います。
2022年7月18日に公開された「ダンカグ通信 最終回」で、「東方ダンマクカグラ」は10月28日にサービス終了されることが発表されました。
これより約一週間前の時点で、Ver2.0アップデートが7月19日に行われることが既に告知されていたため、まさか大型アップデートの内容と同じタイミングでサービス終了が発表されるとは思いませんでした。
これまでの「ダンカグ通信」の視聴者数などの体感からして、「東方ダンマクカグラ」を遊んでいる人はまだ大勢いる印象があったため、規模の見直しなど方針転換ではなく、サービス終了という決定には大変驚きました。
しかし、サービス終了直前までしっかりとコンテンツの追加を行うスケジュールを考えると、厳しくともこの段階で決断する必要があったものかと思われます。
その点においては、「東方ダンマクカグラ」は最後まで方針を貫いたと言えます。
今後のアップデートについて
上記の通り、7月19日にVer2.0アップデートが行われることが告知されています。
Ver2.0というナンバリングを見る限り過去最大級のアップデートとなり、メインストーリーの二章が実装されるなど「東方ダンマクカグラ」は次のステージに向かうことになります。
新たな形式のイベントであるメドレーグランプリ、新しいおでかけのユメミタマクエストのほか、キャラのコスチューム変更機能が実装予定となっています。
特にキャラのコスチューム変更機能は、霊夢の旧作衣装など予想外の物が用意されていただけに、サービス終了までの短い期間しか楽しめないのが悔やまれます。
Ver2.0の後も「東方ダンマクカグラ」はサービス終了直前までイベントの開催やヒロイン、楽曲の追加などが予定されており、ヒロインは11名、楽曲は31曲とこれまで以上のペースでの実装が告知されています。
最後だからなのかは分かりませんが、ヒロイン?には男性である森近霖之助がプレイアブルキャラクターに抜擢されるなど意外な人選も含まれています。
追加楽曲についても、メインストーリー二章のテーマとなるやなぎなぎさんが歌う「Resonance ~ 私たらしめるもの」や、「東方ダンマクカグラ」に出演した声優が歌うキャラソン風のアレンジ楽曲など書き下ろし楽曲が多数含まれており、本来ならリリース一周年記念となる8月には小室哲哉さんがリミックスした「Bad Apple!! feat.nomico (Tetsuya Komuro Remix)」が実装予定となっていました。
小室さんの他にも、田中秀和さんや草野華余子さんと東方アレンジサークルの垣根を超えた豪華なゲストアーティストの参加が決定しており、最後まで力の入った選曲となっています。
そして、「第二回原曲実装ドラフト会議」で選出された、「紅楼 ~ Eastern Dream…」、「月まで届け、不死の煙」、「ピュアヒューリーズ ~ 心の在処」の原曲3曲も、予定通り実装が決定しています。
東方原曲が遊べるリズムゲームは、現在でも「東方ダンマクカグラ」のみとなっていますので、残り3か月の内に是非遊んでおきたいですね。
勿論、これら以外にも各サークルによる多数のアレンジ楽曲の追加も予定されています。
自分の好きなサークルのアレンジ曲や、「ダンカグ」で遊んでみて気に入った楽曲など、現在三桁を超える既存の実装楽曲にも人それぞれ思い入れがあるでしょうし、サービス終了までに振り返りも兼ねて昔の楽曲で遊ぶのもいいかと思います。
これまでのダンカグを振り返って
サービスが終了する前に、これまでの「東方ダンマクカグラ」の歩みを振り返ってみようと思います。
「東方ダンマクカグラ」は、2021年8月4日に各アプリストアにて配信が開始されました。
お披露目放送となる「東方ダンマク祭 ダンカグリリース当日SP」の放送中にリリースされ、生放送の熱狂のまま自分のスマートフォンにアプリをダウンロードして遊び始めたあの瞬間は、今でも昨日のことのように覚えています。
更に時系列を遡れば、「東方ダンマクカグラ」というスマホ向けゲームの存在とタイトルが明かされたのも初回の「東方ダンマク祭」においてであり、ゲストによるスタジオトークと音楽サークルによる生ライブが行われるこのお祭り的な生放送は、東方二次創作リズムゲームである「ダンカグ」の歴史の中で非常に重要な役割を果たしていました。
サービス終了となる2022年10月28日に、あえて「東方ダンマク祭」が放送予定となっているのも、最後の一瞬まで盛り上がろうという「ダンカグ」が当初より持っていた心意気を感じました。
ゲーム自体のアップデートとしては、初期の頃から機能の追加や演出の改善、不具合の修正などに継続して取り組んでいたことが印象的でした。
サービス終了の発表までおよそ一年足らずでしたが、それ以降もVer2.0アップデートが用意されているなど、最後まで遊びやすさを追求してくれる運営さんには感謝の言葉もございません。
リリース当初の「ダンカグ」は実装楽曲が全部で20曲と、率直に言えば楽曲数が少ない印象を受けました。
リリースの翌日からは5日連続での楽曲追加が行われたものの、それ以降はひと月に6曲のペースで楽曲が追加され続け、遊ぶペースにもよりますが人によっては物足りない状況だったかもしれません。
転機が訪れたのはハーフアニバーサリーです。初となる一日に2曲同時実装などが行われたほか、「第一回原曲実装ドラフト会議」で選出された原曲もそれ以降2カ月に1曲のペースで実装され、サプライズとしてあきやまうにさん作曲の原曲も2カ月に1曲実装されるようになりました。
その他にも、コアなリズムゲームユーザー向けと思われるUra Kaguraも実装され、全く新しい譜面が既存の楽曲に追加されるなどしました。
開発の都合など、特に初期は色々と厳しい面もあったかと思われますが、サービス後半は実装ペースも上向くこととなりました。
それともう一つ。リリース時に「ダンカグ」が大きな話題を集めた要因の一つが東方原曲の実装です。
リリース時の「幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble」に始まり、二度に渡る「原曲実装ドラフト会議」で選出された6曲とサプライズ枠の3曲の合計10曲が実装されることになりました(8月以降に実装予定の楽曲も含む)。
東方原曲が遊べるリズムゲームというのは、現在でも「ダンカグ」のみとなっており、非常に貴重な要素です。
ただ、「原曲実装ドラフト会議」は二回とも大変盛り上がったのですが、開発の都合上原曲が選出されてから実際にゲーム内に実装されるのには、最低でも半年ほどかかってしまうという事情もあり、ゲーム自体の窮地に間に合わなかった面があったのではと思います。
結果論ですが、リリースに先んじて半年程度前に初回の「原曲実装ドラフト会議」を行い、リリースと共にドラフトで選出された原曲が実装される形式だったら、もっと勢いがついたかもしれません。
ゲームのピークと大半の原曲の実装タイミングが噛み合わなかったのは悔やまれます。
登場キャラクターについてですが、結果としてサービス終了もあり、「ダンカグ」リリース前に発売されていた「東方虹龍洞」までのWindows版全キャラクターの実装は叶いませんでした。
それに、おそらくは開発の都合で、会話用のLive2Dモデルが実装されたキャラとされなかったキャラが出るなど、特に初期は制約の多い中でエピソードを作らなくてはいけない事情があったように思えます。
それでも、実装した範囲のキャラクターをなるべくイベントに登場させるよう、SDキャラ形式のイベントエピソードが開始されたり、Live2Dモデルも途中から徐々に増えたりと、出来る限りファンに答えようとする努力は充分すぎるほど伝わりました。
イベントエピソードでは、途中から一枚絵を使った演出が行われるようになるなど工夫もあり、基本的に毎回楽しく拝見されていただきました。
ハコニワパートについては、(特に緩和前は)メインストーリーを進めるのにリアルタイムでかなりの時間がかかってしまうなど、ゲームを進める上でボトルネックとなってしまっていた一面がありました。
以前の「だんかぐらじお」でも、メインストーリーを全て読んだユーザーが少ないことに触れられており、運営側としても課題として見ていた面はあるかと思います。
「ダンカグ」のパーティー編成で肝となるミタマカードは、どれもイラストが綺麗で、イベントやテーマごとに普段とは違った衣装やシチュエーションの東方キャラが見れるなど、カードとしてのクオリティは数あるスマホ向けゲームの中でも決して見劣りしない物でした。
ただ、リズムゲームなため調整が難しい部分もあったかと思いますが、ゲームとしては個々のカードの差別化が不十分だった気がします。
もし、Ver2.0アップデートで実装されたコスチューム変更のような機能が、例えばSSRミタマカードのおまけに付いてくるなどしたなら、より幅広い層の人が課金をするための動機付けになったかもしれません。
サークル機能については、最後まであまり重きを置かない方向性のまま、サービスが終了することとなりました。
遊ぶ上で必ずしも積極的に活用する必要のない機能でしたが、これが原因でハードルが上がったりすることなどもなかったので、その点は一長一短だったかと思います。
楽しかった点や良かった点、印象に残った点
「ダンカグ」を一年近く遊んで楽しかった点や良かった点、印象に残った点などの思い出を挙げてみようと思います。
まず、私自身スマホ向けリズムゲームがあまり上手い人間ではなく、難易度HARDの全曲フルコンボを目標にして遊んで、だいたい7割くらいの楽曲をフルコンボ達成する程度の微妙な腕でした。
個人的にはHARDが丁度いい難易度だったので、最初は15の楽曲から初めて16、17と挑戦する幅を広げ、徐々に上達を実感しながらフルコンボの穴埋めを楽しめました。
その他の難易度については、EXTRAはイベント周回のためクリアし、LUNATICは開放できたらやってみるという感じです。
自分なりの遊び方を見つけられたのが、「ダンカグ」を続けられた理由の一つだと思います。
遊んだ楽曲についても、以前より知っていた楽曲から「ダンカグ」で初めて聞いた楽曲まで色々とあり、東方アレンジの幅広さを改めて感じることができました。
「ダンカグ」では印象に残ったイベントも多数ありました。
鏡の国のアリスを題材にしたイベントの報酬で配られた赤の女王風の霊夢のミタマカードなど、イベントの内容を活かしたイラストの中には、かなり印象深く良い物も多かったです。
イベントエピソードに一枚絵が実装されてからは、ウエディングドレス姿の八千慧のようにイベントの核となるイラストもエピソード中に登場することがありました。
こういったスマホ向けゲームのイベントらしい衣装に着替えたキャラクター達は、見ていて楽しかったです。
それと、東方二次創作ゲームとして「ダンカグ」で印象深かったのは、エピソードの多さです。
Live2Dを使った会話パートが全編フルボイスとなっている時点で凄まじく、ボイスのないSDキャラ形式のイベントやキャラエピソードも含めるとかなりの文章量になりそうです。
ボイスといえば、キャラクターの声優がそのキャラのテーマ曲のアレンジを歌うなど、キャラソン的な書き下ろし楽曲も多数実装されることになりました。
「ダンカグ」らしさが出た試みでしたので、もっと見てみたかった要素の一つです。
「ダンカグ」らしさが出た試みでしたので、もっと見てみたかった要素の一つです。
あと、「ダンカグ」のSDキャラは可愛らしくて個人的に好きでした。
酔っ払った時の表情などがキャラクターごとに作り込まれてて関心しましたし、東方キャラの良さをよく捉えたディフォルメだったと思います。
最後に
残念ながら、「東方ダンマクカグラ」は2022年10月28日にサービスを終了することが決定しました。
一度決まったことなので、スマホ向けゲームである「ダンカグ」を遊べる時間は、もう限りあるものとなりました。
ただし、サービス終了の発表があった2022年7月18日から、サービスが終了する10月28日まで、まだ約3ヶ月弱も残っています。
楽曲やキャラクターの実装やイベントもできる限り最後まで行われることが告知されており、特に追加される楽曲の量はこれまで以上と、充分すぎるほど遊びごたえのある日々となりますので、最後まで「ダンカグ」を楽しみましょう。
私としては、このような素晴らしいゲームを作ってくださったアンノウンXの皆様に、感謝の気持ちを伝えたいです。
数ある東方Projectの二次創作ゲームの中でも、初のスマホ向け公認リズムゲームとしてリリースされた「ダンカグ」。
収録楽曲は東方原曲とアレンジのみと、リズムゲームとしてはある意味尖った作品でしたが、東方ファンの理想をそのまま叶えたかのような作品でもありました。
また、スマホ向けゲームであるため始めるハードルも低く、新規の東方ファンも触れやすい作品でもあったかと思います。
サービス終了という事情からして、上手くいかなかった部分や出し切れなかった部分は、勿論存在したかもしれませんが、今日まで「ダンカグ」を楽しんだ思い出は書き残しておきたいです。
10月28日を迎えたら、また記事を書かせていただこうと思います。
コメント
コメント一覧 (4)
danmakukagurafa
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がしました
アプリのサービス終了とともにこのブログも無くなってしまうのか気になっております。10/28にまた記事を書かれるとのことなので、そちらに今後のことを書かれるとは思うのですが…。
あくまでご提案ですが、もし続けられるのであれば東方の原作の考察ですとか、2chのスレッドをまとめるなどなさってはいかがでしょうか。東方をまとめたブログは減少しつつあり、考察系ですと専ら近年更新していないのがほとんどです。
そうでなくても、管理人さんの東方に対する熱量が感じられるこのブログがとても好きなので、あくまで一つの意見として受け取ってください。
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