この記事では、東方ダンマクカグラの現在公開されている中で最も新しい情報であるPV第二弾について主にストーリー視点から考察してみようと思います。


 


PV第二弾の内容
ゲーム内で使われるであろう幻想郷の景色を描いた背景画像とともに、語り部の女性が幻想郷について解説するところから始まります。
この声の主、ストーリーの立ち位置的には八雲紫の可能性が高いと思うのですが、現時点では誰の声なのかは不明です。
スクリーンショット (58)

解説の後、一転して現れる「幻想郷、滅亡」という衝撃的な文字。
スクリーンショット (43)
この後、かつて幻想郷で起こった異変に関するワードとそれに関与した者のシルエットが次々と画面に浮かびます。
音声もそれまでの語り部の女性とは違う声が次々と流れ、BGMもサークル「SYNC.ART'S」による「U.N.オーエンは彼女なのか?」のヴォーカルアレンジである「Sweets Time」に切り替わります。
私も思わぬところで有名アレンジが流れて驚きましたが、本編のストーリーでもこのように既存アレンジが効果的に使われるのでしょうか?

レミリア・スカーレットと紅い霧(紅霧異変)
スクリーンショット (60)
魂魄妖夢と春の雪(春雪異変)
スクリーンショット (61)
鈴仙・優曇華院・イナバと永い夜(永夜異変)
スクリーンショット (62)

それらの過去の異変が再び再現されること示唆するような「再上映異変」の文字。
古い映画のフィルムのような演出からも分かる通り、かつての異変が再上映されるかのように再現される異変のようです。
スクリーンショット (59)

またしてもシルエットの連続です。
今度は八雲紫、霧雨魔理沙、博麗霊夢の順にそれぞれ「夢」、「願い」、「妄想」というワードがシルエットと重なります。
先ほどの異変に関与したキャラクターたちとは違い、いかにも味方キャラクターといった感じのメンバーですが実際の役回りがどうなるのかは不明です。
特に紫の「夢」と魔理沙の「願い」はいいとして、霊夢の文字があまりいい意味とは限らない「妄想」なのは気がかりですね。

八雲紫と「夢」
スクリーンショット (63)
霧雨魔理沙と「願い」
スクリーンショット (64)
博麗霊夢と「妄想」
スクリーンショット (65)

そして現れる「再上映異変」と並ぶ本作の重要ワードである「ユメミタマ」の文字。
「ユメミタマ」についての既存情報は過去記事でまとめましたのでそちらをご覧ください。

スクリーンショット (66)

本作のストーリーについて語っているであろう文字列が次々と浮かびます。
前と同じ異変が起きるという「再上映異変」を指した内容や外の世界の人が見た夢がシャボン玉の形になったものという「ユメミタマ」の正体らしき内容も出てきました。
スクリーンショット (67)
スクリーンショット (68)
動画では「瀝青」や「彷徨月」などの意味深な用語が一瞬浮かぶのですが、前者はアスファルトなどのこと、後者に至っては造語のようなので、今の時点ではこれらの用語がどのようにストーリーで使われるかはまだ分かりません。
ただ、「彷徨月」については後述する、「大きいのと小さいの この幻想郷には、月が2つあるんですよね?」という明らかに異常な状況を指している文字列と明らかに関係していると思われます

そして、問題の箇所です。
スクリーンショット (80)
既にお気づきの方もいるかと思いますが、過去の異変でも幻想郷に大きい月と小さい月が2つあるという状況になったことは一度もありません。
確かに東方永夜抄のストーリーでは八意永琳が本物の月を隠して偽物の月とすり替えるようなことはしましたが、「大きいのと小さいの この幻想郷には、月が2つあるんですよね?」という言葉が指すような状況とは明確に違いました。

スクリーンショット (81)
スクリーンショット (82)
スクリーンショット (83)
ここで出てくるのは、「再上映異変」がその名に反してそっくりそのままの過去の再現ではないことへの疑問のような言葉です。
つまり、「再上映異変」という名の過去の再現が行われる異変を解決すると思わせておいて、実際はかつて起こったことともまた違う状況の異変を解決しなければならないという、大どんでん返しのような展開を暗示しているように思われます。

メタ視点から考察すると、本当に過去の異変をそのままなぞるだけでは味気ないので、各原作の展開をある程度踏襲しつつそれに設定レベルで捻りを加えて再構築するという、長期間に渡って大規模なストーリーを展開できる二次創作スマホゲームの長所を活かしたストーリーになるのではと予想します。
もちろん、ただの再上映では無いことを仄めかすような言葉の通り、原作の時系列順に再上映されるとは限りませんが、各東方原作を題材にした話は一通りやるのではと思います。

この後、文章や単語が画面いっぱいにバラバラに出てくるのですが、流石に全部は解読できませんでした…。
スクリーンショット (69)

「ダンマクカグラ」の掛け声の後、今後のストーリーを予期しているであろう一文とともにこれまたキャラクターのシルエットが浮かびます。

霧雨魔理沙
スクリーンショット (70)
レミリア・スカーレットとフランドール・スカーレット
スクリーンショット (71)
鈴仙・優曇華院・イナバ
スクリーンショット (72)
十六夜咲夜
スクリーンショット (73)
魂魄妖夢
スクリーンショット (74)
博麗霊夢
スクリーンショット (75)
魔理沙と霊夢を除けば、いかにも敵対時の台詞です。
ただ、レミリアとフランが手を組んでいるのやうどんげが師匠(永琳)と姫様(輝夜)を助けようとしていることなど、かつて行われた原作の異変とはやはりどこか乖離する部分があります。
なので、「再上映異変」がそのまま過去の異変をなぞるだけではないというのは、ほぼ確定と見ていいと思います。
個人的には、魔理沙の言っているシャボン玉の中にすごいひもじそうな霊夢が映っているという部分が気になりました。
このシャボン玉(おそらくユメミタマ)にはまだまだ謎がありそうですね。

そして、「幻想郷を復興せよ」という本作の目的をフレーズとして見せて動画部分は終わりです。
スクリーンショット (77)

その後、最後に映る一枚絵が紫なのも意味深ですね。
やはり紫は重要な役どころなのだと思われます。
スクリーンショット (78)


まとめ
PV第二弾の内容を一通り振り返りましたが、いかがでしたか?
PV第二弾はストーリーや設定に触れる部分も多く、動画部分は1分30秒程度にも関わらず新情報が盛り沢山でした。
東方ダンマクカグラはただの音ゲーではなく、東方二次創作としてストーリーや設定にも大きなこだわりを持って作られているのだということがひしひしと伝わります。
まだ全容が公開されていない箱庭要素などを含めて、音ゲーをやったことがなかったり苦手な東方ファンにも楽しめる部分がありそうなのは凄くいいと思いますね。

また、こうなると更なる最新情報が気になるところですが、次の最新情報は1月29日の生放送にて発表される予定です。
当ブログでも記事にしようと思いますので、生放送当日を楽しみに待ちましょう。