待望の最新作「東方虹龍洞」の目玉とも言える新システムのアビリティカードですが、現在配信されている体験版の時点で既に多くの種類が確認されています。
そこで本記事では体験版に登場する全てのアビリティカードを解説を交えながら紹介したいと思います。


アビリティカードとは
アビリティカードとは人間や妖怪など様々な東方キャラクターの魔力が封じ込められたカードです。
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このカードの謎を解くことが本作のストーリーの目的となり、ゲームシステムにおいても自機が装備して効果を発揮する重要アイテムとなります。
主な入手手段はボス戦後にお金を支払ってボスから購入することで、これもストーリー上でも意味を持つ行為となっています(一部ステージでドロップされるカードもあります)。
一度手に入れたカードは消耗品の即効カード(後述)以外は全て初期装備できるようになり、体験版の時点では好きなカードを2枚まで装備した状態でゲームを始めることができます。


アビリティカードのタイプ
アビリティカードには4つのタイプがあります。
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一つ目は使用タイプで、任意のタイミングで使用できるカードとなります(クールタイムあり)。
過去作ならボムとは別枠の弾消し技である「東方天空璋」の季節開放が一番近いかと思います。

二つ目は装備タイプで、装備しているだけでオプションが増えます。
装備すればするだけ火力が上がるので基本的には安定して機能します。

三つめは能力タイプで、装備しているだけで効果を発揮します。
ゲームのルールを覆すようなカードからあまり意味のない効果のカードまで玉石混交に存在します。

四つ目は即効タイプで、このタイプは他のタイプとはやや系統が異なり、入手すると即座に効果が発揮される消耗品となっています。
そのため、装備することはできません。
本作では残機やボムが増えるカードなど従来のアイテムも全てこの枠となっており、かけらのようにステージでのドロップでしか入手できず購入できないアイテムもあります。


アビリティカード一覧

命のカード
タイプ:即効カード
Cost:80
過去作の1upアイテムに相当しますが、入手方法は購入限定です。
しかし、体験版時点では購入コストが異常に安い上に確定で購入枠に並ぶので、初期装備集めが終わってクリア目的でゲームを進めるなら基本的にこれを毎回買うのが安牌となります。
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スペルのカード
タイプ:即効カード
Cost:0
過去作のボムアイテムに相当し、こちらも購入でしか入手できません。
こちらも命のカードと同じく確定で購入枠に並ぶ上にコストが0なのですが、残機が格安コストで増やせるのにいくらノーコストと言ってもボムを1つだけ増やしても…、といったように相対的にお得さが薄れていてしまっているため、体験版時点では説明文の通り地味な存在となっています。
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欠けた命のカード
タイプ:即効カード
Cost:無し(購入枠に並ばない)
「東方地霊殿」以降の過去作の残機のかけらに相当し、ステージ上でしかドロップしないため購入はできません。
これを3つ手に入れる度に残機が1機増えます。
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欠けたスペルのカード
タイプ:即効カード
Cost:無し(購入枠に並ばない)
こちらも過去作のスペルカードのかけらに相当し、ステージ上でしかドロップせず購入はできません。
これも3つ入手するとスペルカード(ボム)が1つ増えます。
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勝手に天下の回り物
タイプ:即効カード
Cost:0
ナズーリンの能力が秘められたカードで、入手すると即座にお金が増える即効カードです。
カードのイラストに描かれているのはナズーリンの所有物のペンデュラムとなっています。
確定で購入枠に並び0コストで購入もできますが、貴重な交換回数をあまりこれに使いたいとは言えません。
ただ、ステージでもドロップするのでそちらではお世話になります。
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鈴瑚印の団子
タイプ:即効カード
Cost:0
鈴瑚の能力が秘められたカードで、入手すると即座にパワーが大幅に増えます。
イラストに描かれているのは月と団子を食べる兎となっており、鈴瑚の「団子を食べる程に強くなる程度の能力」らしく兎の食べている団子にはパワーアイテムのマークがついています。
ステージでもドロップするので、扱い的には過去作の大パワーアイテム相当と言えるでしょう。
購入枠にも確定で並びますが、やはりこちらもステージでのドロップのほうが印象深いかと思われます。
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不死鳥の尾
タイプ:即効カード
Cost:500
妹紅の能力が秘められたカードで、入手するだけで残機を3つ増やすことができます。
カードのイラストにはその名の通り、不死鳥の尾が描かれています。
ゲーム内の説明文にも書かれているように本作随一のぶっ壊れアイテムであり、1回でも入手できればゲームバランスが崩壊します。
その代わり500コストという莫大なお金が要求されますので、これを入手するために後述するコスト軽減カードに頼るゲームプランもあります。
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陰陽玉
タイプ:装備カード
Cost:240
霊夢の能力が秘められたカードで、霊夢のようにホーミングショットを放つオプションが追加されます。
イラストに描かれているのもお馴染みの霊夢の陰陽玉です。
ホーミングショットなのでダメージも与えやすく、ゲーム内の説明文の通り使いやすい便利な装備カードです。
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半霊の半分
タイプ:装備カード
Cost:240
妖夢の能力が秘められたカードで、少々ややこしいですが妖夢の半分である半霊のさらに半分がオプションとして自機に付くようになります。
カードに描かれているのは妖夢の半霊です。
これを装備すると歴代の妖夢の高速ショットのように、自機に付属するオプションが攻撃に加わってくれるようになります。
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上海人形
タイプ:装備カード
Cost:280
アリスの能力が秘められたカードで、装備すると自動で敵を追尾して攻撃してくれるオプションが追加されます。
イラストはもちろんアリスの人形です。
他の装備カードのオプションと違い上海人形は自機のショットと連動せず完全に自動で攻撃してくれる上に追尾性能も高いため火力もそれなりにあります。
僅差ですが装備カードの中では一番購入コストも高いので、いずれかの装備カードを初期装備として使いたいならまず第一候補になるかと思います。
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アイスフェアリー
タイプ:装備カード
Cost:200
チルノの能力が秘められたカードで、自機の前方に付くオプションから氷の礫を模したショットが広範囲にばら撒かれるようになります。
イラストにもそのまんまチルノが描かれています。
性能の方はどうかというと、広範囲を攻撃できると言えば聞こえはいいのですが実際はオプションからやたらめったらショットが無差別に飛んでいくため火力も高くないのに無駄弾も多く、何より攻撃中の視認性が常時悪化してしまうため使い勝手がいいとは言い難いカードとなっております(その代わり装備カードの中では一番購入コストは安いですが)。
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守銭奴の教訓
タイプ:能力カード
Cost:100
にとりの能力が秘められたカードで、アイテムの回収範囲が劇的に広がります。
カードのイラストは河童の描かれたがま口財布なのですが、これがにとりの財布なのでしょうか?
確かにコストは安いのですが、わざわざ初期装備枠や購入枠を使ってまで欲しいかというと…、なカードです。
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神山への供物
タイプ:能力カード
Cost:100
神奈子の能力が秘められたカードで、アイテムの上部自動回収のラインが大幅に下がります。
イラストには大きなしめ縄と供物である米俵と酒壺らしき物が描かれており、本作のストーリーにも一枚噛んでいる神奈子の妖怪の山での影響力が分かるカードとなっております。
しかし、これも性能面で見たら正直微妙です。
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死穢回避の薬
タイプ:能力カード
Cost:350
永琳の能力が秘められたカードで、ボムを所持している時に被弾するとミスを無かったことにしてくれるとんでもないカードです。
イラストはフラスコに入った液状の薬が描かれています。
このカードを装備している状態で被弾した場合、ボムを2つ以上所持している時は2つ、残りボムが1つのみの時は1つボムを消費して、被弾を無かったことにした上で周囲の敵弾を消滅させるセルフ喰らいボムのようなことが自動で起きます。
これだけ見るととぶっ壊れのように聞こえるかもしれませんが、実際は受動的にしか発動せずあくまで保険止まりなのでゲームバランスを崩したりはしていません。
ただ、それでもボムの抱え落ちを完全に無くせるというのは魅力的なので、堅実にクリアを目指したい場合は高コストなこともあり初期装備にはいいかもしれません。
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幸運うさぎの足
タイプ:能力カード
Cost:100
てゐ能力が秘められたカードで、喰らいボムの入力受付時間が伸びてミスした後にお金が減らなくなります。
カードには兎の足を模したアクセサリーと人参を食べる兎が描かれています。
評価が難しいカードで、コスト100の能力カードの中では強力な部類なのですが結局は受動的な保険系のカードなのでわざわざ枠を使って装備するかは微妙なラインです。
本作はミス時のお金の減りも結構多いので、ミス前提で6面を通してプレイすることになる製品版だと序盤に購入できるなら購入して装備するかもしれません。
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弱肉強食の理
タイプ:能力カード
Cost:180
早鬼の能力が秘められたカードで、自機のショットの火力が上がります。
イラストに描かれているのは勁牙組のオオカミ霊となります。
自機のショットが強くなるという効果はシンプルながら非常に強力で、敵を倒すスピードが目に見えて早くなります。
単純な火力の底上げというのはどのような状況でも腐ることがないので、初期装備に悩んだときは上海人形と並びとりあえず選択肢に入る安定した強カードです。
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法力経典
タイプ:能力カード
Cost:300
聖の能力が秘められたカードで、ボムが大幅に強化され使用カードのクールタイムも伸びます。
カードのイラストには聖の持つオート読経機能付きの絵巻物が描かれています。
ボムが強化されるという単純ながら強力な効果を持っており、コストが高めなこともあって初期装備向きなカードです。
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小石ころ帽子
タイプ:能力カード
Cost:100
こいしの能力が秘められたカードで、自機が敵本体に接触しなくなり被弾した際に減るパワーも少なくなります。
イラストにはこいしの帽子が描かれています。
こいしの元ネタの一つではないかと言われてきたドラえもんの石ころ帽子の直球なパロディで、名称だけ見れば全カードの中でも非常に目立っております。
ただ、残念ながら性能はほとんど意味の無いレベルの最弱候補で、いくらコストが低めでもクリアに集中する場合これを購入することはまず無いかと思われます。
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商売上手な招き猫
タイプ:能力カード
Cost:140
ミケ能力が秘められたカードで、ボスから購入できるカードの種類が増えます。
カードのイラストに描かれているのは三毛猫の招き猫で、影がミケのシルエットのようになっています。
効果は購入の際のランダム枠が3枚から6枚に増えるというものであり、初期装備の選択肢を増やす目的でカード集めをする際はお世話になるかと思います。
それと、このカードのような本作のボスの能力を秘めたカードの出現場所は少々特殊で、購入のランダム枠には出現しない代わりに該当のボス戦後は確実に購入枠に並ぶようになっています。
このカードの場合は1面ボスのミケを倒した後にしか購入できませんので、コンプリートを目指す方はご注意ください(一度購入すれば初期装備には普通に選べます)。
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山童的買い物術
タイプ:能力カード
Cost:100
たかねの能力が秘められたカードで、装備しているとカードの購入金額が半額になります。
イラストには無地のガマ口財布とたかねのシルエットが描かれています。
ゲーム内の紹介文では少し安く買えると書かれていますが実際には全品半額であり、不死鳥の尾が250コストで買えるようになるなど実は非常に強力なカードです。
これも2面ボスのたかね戦の後は確定で購入枠に並ぶため、コストが安いこともあり製品版の通しプレイでは猛威を振るうかもしれません。
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ドラゴンキセル
タイプ:能力カード
Cost:280
山如の能力が秘められたカードで、ボスのスペルカード取得時(ノーボムノーミスで突破時)にライフのかけらがドロップするようになります。
イラストには山如が持っている龍を模したキセルが描かれており、例にも漏れず山如のシルエットもあります。
ボスのスペルカードを突破する必要があるとはいえ直接残機を増やせる強力なカードで、簡単な序盤ボスの内に効果を発揮したい性質上非常に初期装備向きのカードです。
購入は3面ボスの山如戦後にのみ可能ですが、体験版はその購入が済んだらステージが終わりですので実際に使うには一度購入して初期装備するしかありません。
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画面の境界
タイプ:使用カード
Cost:300
紫の能力が秘められたカードで、画面左右の端と端をワープして移動できるようになるカードです。
カードのイラストには紫の操るスキマが描かれています。
「東方地霊殿」で紫をサポートに選んだ際の霊夢と同じ能力で、使用カードには分類されていますが性質的には能力カードに近いです。
性能面で見るととてもではありませんがコスト300に見合った能力とは言い難く、初期装備するにしてもかなり微妙です。
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打ち出の小槌
タイプ:使用カード
Cost:180
針妙丸の能力が秘められたカードで、使用すると自機の正面を打ち出の小槌で薙ぎ払って敵弾をお金に換えます。
イラストに描かれているのは打ち出の小槌です。
唯一ゲーム開始時から所持しているカードのため、ほとんどのプレイヤーが最初に使うことになるカードなのですが、効果範囲が狭いため弾消しとしては微妙な上に金策として見ても回転率的に全く割が合わないためかなり微妙なカードです。
正直カードが集まれば初期装備落ちは免れない性能ですが、初プレイ向けのお試しカードとして割り切りましょう。
一応、最初から所持しているので見逃されがちなのですが使用カードとしては最も購入コストが低いという取り柄?はあります。
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忍耐の要石
タイプ:使用カード
Cost:400
天子の能力が秘められたカードで、自機の前方に要石を長時間展開して敵弾から自機を守ります。
カードのイラストに描かれているのは要石です。
どんな敵弾も消せる要石を長時間展開できるという点ではかなり強いのですが、要石の大きさはそこまで大きくないし横などからの攻撃には無防備です。
有効な場面では敵のスペルカードを完封できる場合すらあるけど万能ではないという非常にゲームバランスの取れたカードです。
購入コストはかなり高いので使いたいのなら初期装備しておきましょう。
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狂気の月
タイプ:使用カード
Cost:240
クラウンピースの能力が秘められたカードで、偽物の月を前方に発射して敵弾を打ち消しつつ敵への攻撃にもなります。
イラストには禍々しい偽物の月が描かれています。
ゲーム内の説明文にも書かれているように使用カードとしては一番無難な強さを持っており、小さ目のボムのように取りまわせて非常に便利です。
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まとめ
体験版の時点では残機を増やしたり、何かしら火力に関わることができるアビリティカードが単純に強力な印象を受けます。
ただ、製品版では大幅にカードが追加される他に既存カードの調整もあるかもしれません。
非常に多くのアビリティカードを駆使して様々なプレイができる本作。
製品版で遊ぶのが今から楽しみです。